シワ対策 正しくできている?シワの種類ごとの原因と対策を解説【肌の構造を知る】
2023年5月26日
美容 シワ抗酸化作用紫外線肌荒れ見た目年齢を左右する一番のポイントはシワとも言われています。いつまでも、若々しく見られるためには、シワがなくハリがあるお肌でいること。シワ対策の基本は、まず皮膚の構造を知ること。
目次
シワの基本
皮膚は、大きく「表面を覆う薄い膜:表皮」、「皮下組織に近い部分:真皮」に分かれ、二層構造になっています。しかし、その厚さはわずか0.4~1.5mm程度で刺激にとても弱いのが特徴です。
■<表皮>の構造
表皮の外側の部分では、皮膚を守るバリア機能としての役割を果たし、ホコリ・雑菌などを体内に入れないように守る働きや、体内の水分が蒸発しないようにフタをする働きがあります。角質細胞がレンガのように積み重なってできており、古くなった角質は一定期間のサイクルを経て剥がれ落ちます。これが、いわゆる「ターンオーバー」と言われる現象です。
表皮の内側に近い部分では、新しい肌の細胞を作っていて、シミの原因となるメラニン色素を作る「メラノサイト」も、ここに存在しています。
また、表皮のさらに外側を覆う皮脂膜も大切で、表皮からの水分の蒸発を防ぐ天然のクリームの役割があります。
■<真皮>の構造
真皮は、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を産生し、同時に古くなったこれらの成分を分解処理する働きがあります。表皮に栄養や水分を与え、表皮を下から支える重要な役割を果たしているのです。
コラーゲンは網目状になっており、その間をエラスチンとヒアルロン酸が埋めるようにして存在しています。これらは相互に作用し合い、いずれかが減少するとそのバランスが崩れ、表皮を支える力が弱くなってしまいます。
また、老化や紫外線により真皮の中の繊維芽細胞が弱ってしまうと、真皮の構成要素がうまく産生されなくなり、ハリのある肌が維持できなくなってしまいます。
シワの種類による原因や特徴
シワの原因は、乾燥、紫外線、表情癖、老化などさまざまですが、原因や特徴によって様々なタイプがあり、対策も異なります。
「表情ジワ」
表情ジワとは、笑ったり驚いたりと表情を作ったときに現れるシワです。
若いときは表情を作ったときにだけシワが生じますが、年を重ねると徐々に戻りづらくなり、無表情のときもシワが刻まれたまま残ってしまいます。目尻、眉間、額、ほうれい線など・・・
表情ジワの大きな原因は表情癖です。目をしかめる癖がある、パソコンやスマートフォンを使用する時間が長いといった人は、眉間にシワができやすく、上目遣いをする人は額にシワができやすくなっています。
「乾燥ジワ」
乾燥シワは、皮膚が乾燥することによって引き起こされるシワですが、さらに表皮性のシワと、真皮性のシワに分かれます。
表皮性のシワは、間違った洗顔方法などにより表皮の水分や皮脂の量が低下することが原因です。ターンオーバーの乱れが起こり、キメが乱れ、角質間に隙間ができ、乾燥が進みシワとして現れます。
浅く細かいシワなのが特徴で、見た目が縮んだようにも見えることから「ちりめんジワ」とも呼ばれます。乾燥しやすい目の周り、口の周り、額など・・・
真皮性のシワは、真皮まで達する深いシワです。目尻や額などにできやすく、真皮の中のうるおいを保つコラーゲンやエラスチンが減少していることが影響しています。真皮の乾燥は、基本的には表皮の乾燥が進んだ末に起こりますが、その主な原因は紫外線です。紫外線を浴びて体内に活性酸素が発生すると、コラーゲンの繊維が切れる、繊維芽細胞からコラーゲンの分解酵素が放出されるなどの弊害が現れます。それによって真皮の弾力が失われ、シワができてしまうのです。
また、紫外線はシワだけでなく、肌の老化そのものの原因でもあります。そのため、シワだけでなくシミやたるみが気になる方も、紫外線対策は、とても重要といえます。
シワの予防と対策
シワを予防するには、まずは乾燥させないこと。
紫外線を避け、適切な保湿をおこない、食事からの皮脂を摂りすぎないことも気をつけましょう。
特に紫外線は、若い頃に浴びたダメージも肌が記憶していて、年齢を重ねてから深い真皮性のシワとなって現れるのが怖いところ。夏以外の季節にもしっかりと紫外線対策を行うことが大切。浴びてしまった紫外線に対しては、活性酸素の発生を防ぐため、抗酸化作用のある化粧品を使用して対策することも有効と考えられます。
また、表情癖がある人は、癖になっている表情を控えることも対策のひとつです。
すでにできてしまったシワに対しては、そのシワのタイプを見極め、対策を講じる必要があります。
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皮膚の構造を知るとわかるように、表皮の乾燥を防ぐにはセラミドなど、真皮の乾燥を防ぐにはコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を補うことが重要です。これらが含まれるスキンケア用品を選ぶことも、それぞれのシワ対策として良い方法だといえます。
まとめ
皮膚の構造、シワの原因や特徴を知ることで、必要な対策が理解できたのではないでしょうか。加齢による肌の老化は防ぐことは難しいですが、シワのメカニズム、ご自身の悩みの原因・対策を知って若々しい肌を保っていきましょう!
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